2008年11月9日日曜日

「限界集落」を考える

10月25~27日に行った富山県の感想を
報告メールに書いたものがあったので貼り付けてみます。

ちなみに、この前には富山県魚津にある小菅沼地区という
限界集落(※)の耕作放棄地の有効利用に関する
ワークショップなどを住民の方と一緒にさせていただいた。

(※限界集落とは、住民の50%以上が65歳以上の集落を言う)
⇒http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%99%90%E7%95%8C%E9%9B%86%E8%90%BD

・・・とは言っても、
形式的なワークショップの時間は少しだけで、
草刈りを手伝ったり、種を撒きをしたり。

でも一番は、
すっごく趣のある古民家で
囲炉裏を囲って地元の山菜料理などをつまみながら
お酒を飲み、語りあったことがメインだった気がする^^

囲炉裏でしいたけやらお餅を焼きながら
じいちゃんたちの経験を聞かせていただく。

都会にはなかなかない、タテのつながり。

自分たちにとってはもちろん勉強になるが、
きっとじいちゃん達も得ることがあるんだと思う。

まさにWin-Win。
改めてこの価値を実感したのでした。

んで、翌日、同行した皆さんが帰京した後
自分だけ残って紹介してもらった農家さんのところへ・・・


以下、報告メール添付。


ご紹介いただいた
橋本さんご夫婦が営む「土遊野」に行ってきました。

越中八尾駅に車で迎えに来ていただき、
15分くらいでしょうか?地名は「土」。
集落は他に誰も住んでおらず、
橋本さんの家と、研修生が空き家に住んでいます。

道中に富山平野の夜景を見下ろしながら山を登り
家の前に降り立った瞬間、空気が違うのが分かりました。

その夜は、無農薬玄米や自家製無農薬有機栽培の野菜など
全て土遊野で取れたもので作った手料理を
ご馳走になり、夜中まで話をさせていただきました。

折しも、伊藤ハムのソーセージ回収のニュースが流れていて
日本の食や農の問題を話していると、
橋本さん夫婦の農業にかける想いが
ぐさぐさっと僕の心を刺しました。

 無農薬の農産物を作りながら、
 ごまかしのない人生を生きている。

一言で言うと
そんな印象でした。


そして、順子さんの、
「東京こそが限界集落だと思う」という言葉を
無限に可能性の広がる"限界集落"で聞いたことで
妙にしっくりきてしまいました。

小菅沼で聞いたら違和感があったと思うのですが
この差はなんなのか、、

皆さんだったらどう思いますか??
東京は限界なのか!?^^


土遊野は
元々の住民が持っていた休耕田を借り受けているため
けっこう広大な農地があります。(広さは忘れました(笑)
売上げは、ファームステイも含めると1500万円くらいあるとのこと。

鶏と米がメインのようですが、
他にもヤギや果樹、野菜が本当に多品種ありました。

鶏舎で集卵作業をお手伝いしたのですが
集めている最中にも
"ごろん"と卵が生み出されます。

持つと、ぬるっと膜ができていて温かい。

「そっか、卵も生みたては温かいんだな」
と、示唆深い経験でした。

ぼくらが手にする卵は冷たいのが当たり前。
こんな当たり前のことも分からなくなってるんだなーと
自らの無知さを実感。


また、マイクロ水力発電のモデル取り組みがもうすぐ開始するようです。
これによって、家庭の電気+電気自動車の充電が可能になり
エネルギーもほぼ自給ができるようになるそうです。


あ、そうそう、
行った翌日が米の収穫打ち上げの日で
運良く(悪く?)居合わせてしまったので
みなさんと一緒にキリタンポを作って食べました!

研修生の方が3人と、
研修中に一緒に住んでいる家族の方らと
一緒に囲炉裏をかこんで昼間から日本酒を…
かなり贅沢な一日でした。


まだまだ書きたいことがあるのですが、
時間もないのでこの辺でとどめます;


本当に無限の可能性を秘めている地域でした。


そして僕なりの
限界集落に関する結論は、

「モノではなく、ココロの問題」

ということです。


たしかに猿、利便性、米価低下は問題だけれども
奥深い自然を「美しい」と取るか「不便だ」と取るかは
ココロの問題だということ。

行政の取り組みによって、
バスが走って
米の値段が上がって
猿がいなくなっても
ココロが豊かになるかどうかは別問題。

土遊野の
「遊」=わくわくする心
だと順子さんが言っていたのですが
この辺りがカギになるんじゃないかなと思いました。


そんなわけで、
やっぱり限界集落は宝物の山でした。



**おしまい**


ちなみに、小菅沼でのワークショップではネガティブな意見が多かった。

利便性が悪い、
農産物の価格が下がっている、
猿や熊が出る、
高齢化が進んでいる、、

だから、集落は発展しない、と。

果たしてそうなのだろうか??

土遊野は、集落に一軒だけで住んでいるけど
そこは無限の可能性があると感じさせる。


一度の旅で、
この差を体感できたことは本当によかった。

山本さん、ありがとうございます!

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